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寝台特急サンライズでまだ暗い、早朝の静岡駅に来ています。
5:45ごろに新幹線改札が開けられ、6:10に東京行き始発の新幹線が入線してきました。
今回は静岡のお隣の駅、新富士駅をご紹介します。
新富士駅といえば、東海道新幹線の駅で唯一乗り換え路線の無い駅です。
利用客も少ない方であるため、新幹線の秘境駅と呼ばれたりもします。
しかし、そうは言っても富士市は製紙業の盛んな工業都市。新富士駅のホームからは製紙工場の赤白煙突が見られます。
また、今日は雲で隠れてしまっていますが、大きな富士山も見られるので、こだま東京方面が数分間停車する時にはぜひホームに降り立つと良いですよ。
新富士駅はホームが2つあって真ん中に2本通過線が走る、新幹線ではよくある構造の駅です。
通過線が中央にあるため、ホーム柵はつけられていません。
ホームの一部にはカーブした部分があります。駅舎のデザインによってホームの形が変わるとは中々珍しいのではないでしょうか。
改札内には待合室、喫煙スペースなど備えられています。
コンコースには日蓮正宗 総本山の大石寺の看板が出されていました。
このお寺は新富士駅と大変大きな関係があります。
新富士駅は地元民が駅設置を求めて開業した請願駅。その際に創価学会が寄付をしたとされています。
当時、日蓮正宗に所属していた創価学会。日蓮正宗の総本山である大石寺には多くの会員が参拝していたため、利便性向上につながる新富士駅の設置は創価学会の望みでした。
しかし、新富士駅が開業した後の1991年、日蓮正宗が創価学会を破門したことで、新富士駅を利用する創価学会の方は大幅に減少。1日あたりの利用客が1200人も減ったそうです。
それでは改札を出ましょう。
2018年にASTY新富士がオープンしており、中にはお店などが入っています。
ASTYには居酒屋や食事処の他にも喫茶店があるので、新幹線が来るまでや、待ち合わせの時間を過ごしやすそうです。
他には新富士駅観光案内所もあります。富士山関連の観光や、バス路線の案内をしているようです。
また、JR東海ツアーズも入っているのはかなり驚きました。失礼ながら、新富士駅にあるとは思っていなかったので…。
ただ、この駅は東海道新幹線の駅で唯一、Kioskの無い駅。てっきり新幹線の駅にはすべて展開されていると思っていたので、これまた意外です。
続いては駅舎を見ていきます。
こちらは富士山口と呼ばれる、北側です。
真っ白な駅舎は清潔感があって、富士山の新雪を連想させます。
駅からは富士山が見えるそうですが、例によって今日は曇り。
晴れの日にはこんな感じで見えるそうです。
また駅前には大きな駐車場があるので、こういった小さな新幹線駅でよくある、車で来て乗るという人が多いのですね。
続いては南口。濃い青色の帯がアクセントとなっています。
こちらは裏口側なので駅前はなんだか寂しいです。
さて、新富士駅から徒歩20分、富士駅周辺まで歩いて来ました。
新富士駅には乗り換え路線がありませんが、路線建設の計画はありませんでした。
その中で最も現実味があったのが、身延線からの貨物線を延伸させる案です。
富士駅からは日本製紙の工場へ線路が伸びています。
これをそのまま延伸して新富士駅に並行させれば乗り換え路線として機能させることが出来ます。
しかし、結局そのようなことはありませんでした。
新幹線単独駅として営業し続けている新富士駅。それでも駅には多くの施設が備えてあって、それなりに利用されているように見えました。
また、富士山の方向へ行くバスも運行されているため、観光などにも利用しやすくなっていると感じます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。