-
【ICカード限定】名古屋周辺でできる大回り乗車をしてきた。[サロンカーなにわ城崎(1)]
日本には5つの近郊区間(東京,大阪,福岡,新潟,仙台)があります。 この範囲内ではA駅からB駅まで行くのに経路を指定する必要はなく、最も安くなる経路で運賃が計算されます。このルールを発展 ...
続きを見る
-
【都市から渓谷まで】名古屋地区の中央本線を各駅停車で行く[サロンカーなにわ城崎(1-3)]
多治見駅まで太多線でやってきました。 ここからは中央線の普通列車に乗車します。多治見駅始発の列車です。 多治見駅を出発。 多治見駅からはしばらくするといくつかのトンネルへ入 ...
続きを見る
今回は尾頭橋駅の近くにある、1987年から1994年までの7年間あったナゴヤ球場正門前駅の跡地へ向かいます。
名古屋駅から走っている緑実線の中央線ですが、途中から貨物線である名古屋港線が分岐しています。
ナゴヤ球場正門前駅はこの路線上に設置されていた臨時駅でした。
こちらは中央線から見た名古屋港線の分岐点、山王信号場です。
左側の複線が中央線、名古屋港線は分岐して右へ向かっています。
現在の中日ドラゴンズの本拠地は大曽根のナゴヤドームですが、ナゴヤ球場だった時代には試合が行われる時に臨時駅として開かれていたのです。
尾頭橋駅から名古屋方面へ東海道本線沿いに歩いているとナゴヤ球場の案内が見えてきます。
そちらの方向を見ると踏切が現れました。こちらがナゴヤ球場正門前駅があった場所です。
こちらの矢島踏切はJR貨物のものです。
線路などの設備はJRの貨物で、列車を運行させるのはJR東海。
このように他社の保有する路線を使用して運送することを第二種鉄道事業と言います。
この先名古屋港線は南へ6kmほど続きます。
終点の名古屋港駅は地下鉄名港線の築地口駅のあたりです。
ナゴヤ球場正門前への旅客輸送には高山本線の急行「のりくら」に使われていたキハ58系や特急南紀のキハ82系が使用されていました。
しかしこの駅で折り返すことは出来なかったためこの1km先の八幡信号場か、終点の名古屋港駅まで回送する必要があったそうです。
北側の奥の方をずっと見ると山王信号場があります。最初にご紹介した中央線との分岐点です。
名古屋港線のすぐ横を走る新幹線の高架下にはドラゴンズのラインと野球選手の絵が描かれていました。
それにしても汚れてきているので、ちょっと怖いですけどね(笑)
ナゴヤ球場正門前駅はこちらを正面として高架下に駅舎が作られていました。
現在尾頭橋駅の案内がなされている部分にナゴヤ球場正門前駅の駅名板が貼られた現役時代の写真がWikipediaに載っています。
駅の目の前にはナゴヤ球場があり、駅からの利便性は非常に高かったと言えるでしょう。
こちらは同球団二軍の本拠地・練習場として使用されています。
それでは駅の構造を詳しく見ていきます。
おそらく現在の歩道からフェンスに囲まれている部分にかけて切符売り場があったものと思われます。
そして当時の写真を調べてみるに、切符売り場の横、歩道の部分に改札があって、両側の階段でホームへ上がっていたようです。
おそらく赤色の辺りにホームがあったと思われます。
ナゴヤ球場正門前駅は1994年に廃止されましたが、これに代わって開業したのが今回のスタート地点であった尾頭橋駅です。
当時この周辺にJRの常設駅がなかったため地元住民は駅の設置を要望していました。
中日ドラゴンズの本拠地がナゴヤドームへ移転することが決まっていた中、尾頭橋駅の開業が決定した大きな理由がこちら。
ウインズ名古屋でした。ウインズとは競馬場以外で勝馬投票券を購入する施設のこと。
多くの競馬ファンが利用することを見込み、ナゴヤ球場正門前駅から交代する形で尾頭橋駅は1995年に開業しました。
現在でもウインズ名古屋で行われるイベントで利用客が多く見込まれる時には快速列車も臨時停車。
昔は利用客が見込まれる時にシャッターが開けられる券売機があったのですが、今では囲いがしてあって、使われていないみたいです。
球場の移転によって貨物線を使った臨時駅は無くなってしまったものの、JR初期の新たな取り組みの名残を見られました。更に、形を変えて尾頭橋駅が開業したところまでの変遷も面白いポイントです。
廃駅跡は新幹線の高架のすぐ近くですから、名古屋駅の前後でぜひ探してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
【私鉄最長】加納→茶所の400mを3時間かける名鉄最長大回りへ[サロンカーなにわ城崎(3)]
今日は名鉄名古屋本線の加納駅に来ています。 名鉄岐阜駅のお隣の駅です。 名鉄では大回り乗車が可能です。その中でも駅間距離の一番短い、加納駅から茶所駅の400mを移動します。 ...
続きを見る