2015年に北陸新幹線が金沢まで開業してから5年が経ちました。
クールな顔に金色の帯の新幹線も走り出し、東京と北陸の新たな鉄路となったのです。
北陸新幹線は将来、新大阪まで到達することが計画されています。それが実現するのは2046年頃とされており、北陸新幹線の全通は一体いつのことになるのか…というのが正直なところです。
一方、北陸でまだ新幹線が来ていない福井県には2023年春、敦賀駅まで開業される予定です。
名古屋、大阪からの在来線特急との乗り継ぎが課題とされる敦賀駅ですが、現在の様子をご紹介していきます。
北陸新幹線の工事中の様子を上から見て見ましょう。
敦賀駅の隣にある敦賀駅前駐車場の屋上へ行きます。
手前側が現在使われている敦賀駅、奥の方が将来、新幹線や在来線特急のホームとなる場所です。
駅の高さはビル7階に相当する、23メートルの高さになります。
現在、跨線橋によって各ホームが結ばれていますが、将来は新幹線ホームともつながる予定。
ここには動く歩道がつけられ、新下関のようなイメージです。
敦賀駅の将来的な駅構造を説明していこうと思います。
新しくできる駅は、上層に北陸新幹線ホーム、下層部在来線特急ホームが作られ、上下乗り換えができる構造です。
新たな駅と現在のホームが跨線橋、動く歩道によってとつながれます。こちらは北陸本線や小浜線、将来の第三セクターのホームとして使われることになる予定です。
ちなみに現在のホームは、跨線橋以外にも地下通路で繋がっています。
特急の乗り換えが新駅舎で済まされ、こちら側の需要が減ることを考えると、不便となってしまう地下通路は無くなってしまうかもしれません。
敦賀駅のホームに当たる分の高架はかなり出来上がっていて、在来線特急と新幹線の車両の長さの違いがどれだけのことなのか分かります。
金沢方を見ると目の前の山に向かって、新幹線の高架が突き刺さっています。本来なら新幹線と在来線特急は対面乗り換えにしたかったのだと思いますが、あの山があっては在来線を3階部分まで上らせるのは難しそうです。
それにしても在来線の北陸トンネルですら地上トンネルで最長とも言われるのに、新幹線の豪快さが伺えます。
上から見て初めて気づいたのですが、一番手前の小浜線のホームが北陸本線と比べて貧相で…。
使われていない右側の部分もかなり年季が入っていました。
北陸新幹線の敦賀延伸が開業した後は、北陸本線が米原〜敦賀のみとなり、そこから先の区間は第三セクターとなります。そのためサンダーバードやしらさぎは敦賀止まりに。
特に福井に行く人は短区間のために、わざわざ新幹線に乗り換えるという不便を強いられることになります。
多くの人は福井まで特急を乗り入れることを望んでいますが、JRの負担も増えるために難しそうです。
駐車場から敦賀駅前のロータリーへ降りました。
何本ものクレーンがニョキっと首を出していてシュールな光景です。
ついでに敦賀駅の紹介も簡単にしていくことにします。
駅前はテニスのラケットのようなロータリーになっていて、周囲にはバス停が置かれています。
駅から見てどこに何番のバス停があるのか分かりやすいよう、少しずらされているのがデザインと共に良いですね。
駅舎の隣には2014年に『オルパーク』という交流施設がオープンしました。
コンコースとは別の建物にセブンイレブンや駅弁屋さん、観光案内所があります。
ここは2階建てになっていてベンチやテーブルも多く、地元の方々が勉強したりするのに使っている様子でした。
最後に跨線橋から建設中の新幹線駅舎を撮影。
駐車場から俯瞰するのも良いですが、こちらの方が大きく見え、迫力はありそうです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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