留萌駅から一駅手前の大和田駅にやって来ました。
大和田というと飯田線の秘境駅、小和田駅のセットとして印象に残っているものです。
大和田駅の駅名の由来は人名。近くの大和田炭砿の所有者、大和田荘七さんの寄付によって設置されたことによるらしいです。
小和田駅は古くからの民家のような木造駅舎でしたが、こちらは貨車駅舎。
少し前まで駅名が読めないほど塗装が剥がれていたらしく、2016年に塗り直されたので綺麗です。
しかし、かつての駅舎のコンクリート基礎が目立っていました。
列車の中から駅の方を見ると、コンクリートの基礎から昔どれだけ大きな駅舎だったのかよくお分かりになれると思います。
駅前には砂利道が少し延びていて、その先には何もないよう。
とはいえ、近くに民家は数件ありましたよ。
ホームは単式で、左側は明らかにかつては島式ホームだった構造をしています。
1986年には交換設備が廃止されました。
砂利の敷かれたホームには何やら木材で四角く囲われた箇所が。
ここは待合室だったのか…?
また、ホームからは何軒か新しそうな民家が並んでいました。
さて、続いてはもうひとつの貨車駅、幌糠駅へ。
峠下駅の部分がシールになっているのは、2006年に峠下駅の間に東幌糠駅が廃止されたからです。
ちなみに藤山駅の間の桜庭駅も1990年に廃止されました。よく見てみると藤山の字が書かれる前に『さくらば』と書かれていた跡が分かります。
ホームと個人の畑が引っ付いていました。
この駅のホームはもともと相対式ホームでしたが、交換設備は1986年に廃止されました。
幌糠駅も塗装が綺麗な貨車駅舎。貨車駅舎は個性が目立たないというのが少し残念ではありますが、違いを見いだすというのも楽しいものです。
こちらも大和田駅と同様、板張りの木造駅舎だった頃の基礎が残っています。
駅舎内は通常通りの貨車の様子。
お手洗いは使用不可のようでした。固そうな木製の長いベンチが壁に引っ付いています。
テーブルには駅ノートやチラシ、そしてぬいぐるみも置かれていました。待ち時間でたわむれろってことでしょうか(笑)
電球もあって、電気が切れてしまった時用?
この辺りでは林業が盛んだったので、幌糠駅で木材の取り扱いがされており、このように広大な駅前の敷地ができています。
さて、次に訪れる藤山駅までバスで行くため、幌糠駅から少し歩きバス停まで向かいます。
深川留萌自動車道のバス停から沿岸バスに乗車します。