今日は名古屋駅に来ています。
名古屋圏の東海道本線には様々な種別があります。
上から特別快速、新快速、快速、区間快速、普通の順です。
しかし、今回ご紹介する特別快速、何と普通列車より遅いのです。
9:45発の特別快速は途中1駅停車し、名古屋〜岐阜まで29分かかります。
一方でその4分前に発車する普通列車は5駅停車し、26分で岐阜まで行くことができます。
一体どういうことなのでしょうか?今回はこの謎に迫っていきたいと思います。
6番線ホームに特別快速がやってきました。
この日は雨の影響もあって到着が少々遅れており、普段であれば隣の普通列車が発車するくらいに到着するようです。
普通列車 岐阜行きが発車します。
もちろん岐阜駅には後発の特別快速よりも先の到着です。
それでは特別快速の車内に入っていきましょう。
前に各駅停車の普通列車がいるため速度は遅く、65km/hくらいです。
尾張一宮駅で待避線へ入線。
特別快速としては異例の光景です。
特別快速が待たせる列車の正体は一体何なのでしょうか…?
その答えはお隣の発車標に。
そう、名古屋駅から北陸へ向かう特急しらさぎでした。
そういえば先行の普通列車が名古屋駅を発車したとき、背後に現れましたね…。
特別快速が最高種別かと思っていたら、そういえば特急がいるということにハッとさせられます。
というわけで尾張一宮駅では特別快速が特急を待ってあげる、面白い光景が見られるのです。
特急しらさぎが発車したことで、特別快速の足かせは外れました。
ここから快速としての本領を発揮していきます。
岐阜駅に到着しました。
この特別快速、なぜ尾張一宮駅で退避しないといけないのかというのを説明しようと思います。
重要なのは名古屋駅を9:41に発車した普通列車。
この列車は終点岐阜駅から折り返すのですが、しばらくの間5番線を塞いでしまいます。
すると、特別快速は後からくるしらさぎを岐阜駅で待つことが出来ないのです。
それならば、尾張一宮で普通列車を退避させ、特別快速を先に行かせてもよいのですが、特急しらさぎが詰まってしまい、他社のJR西日本のダイヤにも影響が出てしまいます。
他にも特別快速を普通列車より先に名古屋から発車させることも考えられますが、快速のダイヤパターンを揃えたいのか、この順番にしているそうです。
このような事が起こっているのは名古屋駅9:30〜9:50にかけてのみ。
とても不思議な状態ですが、鉄道のダイヤを組むのって大変なのだなとつくづく感じました。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。