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サビサビになった秘境駅 2021年春廃止の安牛駅を訪問
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安牛駅から列車で南幌延駅にやってきました。
幌延の町の南側にあることから付けられています。
かなり傾いている駅名標、写真でパッと見ただけじゃうっかり傾けて撮っちゃったくらいですが、実際に傾いています。直接見ると相当な具合なんですよね。
駅からは牧場が見えるくらいで、秘境駅のひとつとされています。2021年春の廃止は見送られ、これからは幌延町が駅を維持管理することになりました。
南幌延駅は仮乗降場から昇格した駅です。
南幌延駅で一番の見どころは踏切の奥に見える待合室でしょう。
こんなに小さな無人駅とは思えない真っ白な外壁に赤い屋根の、かなり綺麗な待合室です。
それでも見た目通り結構天井は低く、背の高い人は頭を擦ってしまいそう。
扉の横には南幌延駅のキャラクター、ミナミほろりんさんがいました。この駅が酪農地帯にあることからウシになっているそうで、いつか豪華列車が止まってほしいと願うキャラクターとのことです。
中に入ってみると…。
新しめな内壁の木板に『祝還暦 南幌延駅』と飾り付けがされています。
幼稚園の先生が学芸会で作るみたいで可愛らしい様子です。
南幌延駅の待合室が秘境駅には見えないほど新しく見える理由はここにあります。
『令和元年 待合所お化粧直し会参加者一同』の文字。
書いてあるとおり、この駅は2019年にリニューアルがされたのです。
かつてはかなり老朽化した待合室だったですが、住民などと懇談会が開かれ、そこで出た意見を参考に改修されました。
お化粧直し会のイベントは多くの人が集まっており、この様子については幌延町のHPで公開されています。
元々はかなりボロボロの引き戸だったようですが、ドアノブがつけられて立て付けもかなり良くなっていました。
待合室内にはベンチがあるのですが、これが人気のところです。
それがこちら、なんの変哲もないベンチですが、グリーン座席指定と書かれています。
間違いなく日本一貧相なグリーン座席でしょう(笑)
それにしてもどなたが書いたんでしょうね〜?
駅ノートも設置されており、一度盗まれてしまったものまで複製してありました。
南幌延駅の列車は1日3往復のみ。
このまま待つのではなく、お隣の上幌延駅へ向かうことにしました。
このとき気づいたのですがホームと反対側の面は真っ赤に塗られ、ミナミほろりんさんが描かれていました。
この赤色は還暦にちなんでいて、道路側の人にも目立つようにしているとのことです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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