今シーズンから、リニューアルした青春18きっぷ。3日または5日連続使用になったことで、少々使いづらくなりました。
その一方で自動改札機を通せるようになり、改良された点もあります。
それが、有効期間最終日の最終電車まで使えるようになったことです。
これまで青春18きっぷの有効期間は、深夜0時まで。
最終電車まで使うことができたのは、東京電車特定区間、大阪電車特定区間に留まっていました。
それが今回のリニューアルに伴い、有効期間の最終日は最終列車まで利用できるようになったのです。
電車特定区間がない名古屋や福岡含め全国で、青春18きっぷを最終列車まで使えます。
今回は有効期間最終日の深夜0時を過ぎてから、青春18きっぷを利用。名古屋地区における東海道本線の最終列車で、豊橋まで使ってみることにしました。
やってきたのは名古屋市内の主要駅、金山駅です。
JR東海道本線・中央本線の分岐駅であるほか、名鉄や地下鉄の乗換駅になります。
今持っているのは、12月10日から12日まで有効の、青春18きっぷ。
現在の時刻は12月12日23時50分で、もうすぐ日付が変わります。
発車標には日付を超えた後、0時台の電車しか表示されていません。
これまで青春18きっぷの有効期限は0時までだったため、どの電車にも乗ることができませんでした。
それが今回のリニューアルによって、日付を超えても乗れるようになったのです。
遂に時刻は0時を回りました。
日付は12月12日から13日に。きっぷの券面の日付上は、有効期限を過ぎています。
果たして日付を超えた青春18きっぷは、自動改札機に通るのでしょうか…?
おっ!
ちゃんときっぷが出てきて、通ることができました。
おそらく通常の乗車券と同じように、日付を超えても自動改札機を使えるみたいです。
東海道本線ホーム上には、沢山の方が終電を待っておられました。
名古屋駅で遅れていた東海道新幹線と接続したため、6分遅れで到着するみたい。
大都市の闇を抜けてやってきました、快速豊橋行き。
東海道本線の下り最終列車です。
寒空の下で電車を待っていた、多くの方が乗り込まれていきます。
0:01 金山駅 発(6分遅れ)
車内は全部の座席区画が埋まるくらいでした。
今日は木曜日なので、これからのシーズン金曜は特に混むでしょうか。
名古屋市内の各駅を通過し、共和駅に到着します。
0:13 大府駅 着(6分遅れ)
大府駅の乗換路線である武豊線最終列車は、大府駅23時47分発。割と遅くまで走っていますが、この列車から乗り換えることはできません。
有効期限が最終列車までになったことで特に便利になったのが、大阪から豊橋です。
これまでは青春18きっぷ有効期間内の0時までに豊橋駅に着こうとすると、大阪駅を20:00に出なければなりませんでした。
それが、有効期限が最終列車までになったことで、大阪駅の終電は21:00に。なんと1時間も遅くまで、大阪に滞在できるようになったのです。
米原発豊橋行きの終電に乗れるようになったため、金山〜岡崎の各駅と蒲郡駅、豊橋駅に住む人にとっては、かなりの改善点と言えるでしょう。
0:17 刈谷駅 着(6分遅れ)
刈谷駅ではお隣に停車中の、普通岡崎行きと接続します。
刈谷〜岡崎では、今乗っている快速豊橋行きに続いて、2本の普通列車が走ります。
まもなく岡崎駅に到着です。
愛知環状鉄道の終電は、0:03発の北野桝塚行き。既に終わっていますが、車内表示のみ乗換案内が流れました。
愛知環状鉄道の線路上では、早くも保線作業が行われています。
当たり前に電車が走っているのは、こういった作業があってこそです。
0:28 岡崎駅 着
やはり岡崎駅は主要な駅で、たくさんの方が降りられました。
お客さんは金山駅時点と比べ、3分の1くらいになったでしょう。
向かいには回送列車が停車中。この電車が出発すると同時に、反対の名古屋方面へ動き出しました。
編成端の車両ということもあり、お客さんはかなり少ないです。
岡崎駅を出発後、乗り過ごし注意の放送が行われました。
やはり最終列車ならではの放送です。
ここから先は、今乗っている快速電車が完全なる最終列車。
通過している相見駅は、もう終電が終わっています。それでも大抵の駅は、明るいままでした。
まもなく蒲郡駅に到着するところ、名鉄線の乗換案内が出てきます。
赤字ローカル線の名鉄蒲郡線は、蒲郡駅22:55発が終電。乗り換えれるもんなら乗り換えてみろってやつです笑
0:39 蒲郡駅 着(6分遅れ)
各車両1,2人降りられていたかどうか。発車標からは列車の表示が無くなっています。
時刻は0時52分。定刻通りなら豊橋駅に到着している時間です。
人も列車もいなくなって、空っぽのターミナル駅。最後のお仕事を終えた最終列車が、静かに入線します。
0:52 豊橋駅 着(7分遅れ)
深夜1時手前、東海道本線の最終列車で豊橋駅に辿り着きました。
降りる人は沢山いますが、無口の方ばかり。主要駅らしい喧騒は全くありません。
青春18きっぷの最終日、とうに日付を超えた終着駅まで、たどり着くことができました。
この静かで暗い駅の姿に、夜行快速ムーンライトながらの時代が思い出されます。
一方で日付を超えて最終列車まで乗れるようになったということは、夜行快速が復活する未来は、ほぼ確実に訪れないのでしょう。
青春18きっぷもリニューアルし、これまで当たり前だと思っていたものが、どんどん変わっています。
鉄道における時代の転換点にいるんだなと、思わされるところでした。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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