名古屋から700系C編成に乗車
今回は2020年3月8日にラストランを迎える、東海道新幹線700系に乗車してきました。
今回乗車するのは臨時のぞみ397号。
発車標を見ると1本前の新幹線には禁煙マークがついているのに対し、その下にはついておらず、四つ葉マークが点灯するだけです。
つまり、今回乗車するのは喫煙車グリーンです。
現在JRで喫煙できる車両は寝台特急サンライズと、この700系のみ。喫煙車に乗車する機会は今後ほぼないでしょうから、喫煙車にしたのでした。
19:04、名古屋駅に700系が到着。撮影している人は3、4人くらい。思ったより人が少なかったですが、1か月後にはすごいことになっているんでしょうね…。
700系C編成と呼ばれる、JR東海の700系には行先方向幕を使用。
のぞみ、ひかり、こだまの3つの種別ごとに色を黄、赤、青と使い分けています。
一方、西日本車の場合は3色LEDで、種別ごとに色が変わることはありません。
それでは車内に入りましょう!
デッキにも時代を感じる
ドアの真横にはゴミ箱があります。書体や缶ビンのピクトグラムが青地に印刷されていて、N700のスタイリッシュなデザインとはかなり違っています。
普通車とグリーン車の間のデッキにはご覧のような広告を貼るスペースがあります。ポスターを縁に入れ、裏から光で照らす方式です。
最近駅などでよく見るものはデジタルサイネージというもので、ディスプレイに画像などを流していますが、こちらはかなりアナログですね。
三本コーヒーの広告と、三保の松原のポスターが入っていました。
三本コーヒーは東海道新幹線の車内販売で売られているコーヒーのメーカーのようです。
昔はこの木何の木~で有名な日立の木の広告が貼られていたそうですよ。
それではグリーン車へ入ります。
喫煙グリーン車内へ
ドアを開け、室内に入ると頭を圧迫されるようなタバコの香り…。
喫煙車に入ることははじめてだったので写真を撮るのも忘れてとりあえず座席へ。
しかし不思議なもので、座席につくとすぐにタバコの匂いに慣れてきました。
車内のお客さんの数はかなり少なく、5人ほど。落ち着いて過ごすことができそうです。
名古屋駅発車後の放送もどうぞ。
700系はN700系よりも音がこもった感じがします。
明かりに丸く穴を明けたカバーがつけられた半間接照明になっており、上品な雰囲気です。
ただ、ご覧の通りかなり壁の色は黄色くなっていて、ヤニがついているのが目立ちます。
座席の前面は緑を基調とした縞模様。
目に馴染むような落ち着いた色使いです。
背面には座席にスッポリはまったテーブルと、グリーン車お馴染み、Wedge(ウェッジ)。
グリーン車座席をご紹介
肘掛けから取り出す、インアームテーブル
新幹線のきっぷを置くとこのくらいの大きさです。
簡単な飲み物を置くくらいなら背面テーブルを取り出すより便利で良いですね。
背面テーブルも取り出してみました。
パソコンも十分におけそうな丈夫な机です。
ただし、N700系のように手前に引き出すことはできません。
一番前の座席のテーブルは上に引き出してからパタンと手前に倒す方式です。
2人掛けの座席の間の肘掛けには灰皿が入っています。
禁煙車でも灰皿が残っている車両はたくさんありますが、そのほとんどがロックされてしまっているのでなかを見られることは、なかなかありません。
お次はフットレスト。
カーペット同じ面が土足で。
そしてパタンと開いて座席と同じ面が靴を脱いで足を置く方です。
背面テーブルの車内案内
禁煙マークがない車両とある車両が混在している案内はこれから無くなってしまうかもしれません。
最後にこちら、網棚の上にある空気清浄機です。
まさに喫煙車ならではの設備ですね。
車内を撮影していたらアテンダントさんに『記念にお撮りしましょうか?』といっていただきました。ありがとうございます!
大変記念になりました。
(これをきっかけに無理やり撮影をお願いしたりしないようにして下さいね。)
おなじみシンカンセンスゴクカタイアイス。
この時は知らなかったのでバニラアイスにしましたが、現在ピスタチオ風味も販売中のようです。
新大阪駅に到着…。
ambitious Japanが車内に流れ、まもなく新大阪に到着。名古屋から大阪は本当にあっという間でした。
最後の最後に車内を撮影。
間違いなくこれが最後の喫煙グリーンの乗車になるので、目にしっかり焼き付けておきました。
新大阪に到着。
車内ではわからなかったですが、新大阪では20人ほどの鉄道ファンが写真撮影に来ていました。
この後車庫へ入るようでしたが、すぐに名古屋へ戻らなければならなかったのでこれが最後の写真になりました。