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【客を乗せたまま車庫に!?】大阪ひだ岐阜駅での連結方法を解説[サロンカーなにわ城崎(1-1)]

2020年11月27日

今日は岐阜駅にやってきました。

乗車しますのはこちら、特急ひだ5・25号です。

2つの号数が並列した不思議な表示。25号は大阪から、5号は名古屋からやってきて、岐阜駅で連結をするためにこうなっています。

 

名古屋方面よりひと足早く、大阪から特急ひだ25号がやってきました。

 

それではとりあえず乗り込みます。列車が来たら乗っておく、なんとも普通の行為です。

列車の出発は10:11。まだ9:56なので発車まだ15分も時間があります。

 

と思ったらなぜかドアが閉まって、列車が動き始めました。しかも高山とは反対方向、東海道本線の大阪方面へ戻っていくではありませんか。



車掌さんは『この列車は一度、車庫へ入ります』とアナウンス。

 

本当に岐阜駅の車庫まで連れてこられてしまいました…。

 

しばらくすると岐阜駅3番線ホームには、名古屋からの特急ひだ5号がやってきます。

 

今度は大阪ひだと連結して高山へ向かうため、大きな口を開けて待っています。

 

車庫でしばらく止まっていた大阪ひだは再び岐阜駅へ戻って連結。これで高山へ向かう準備が整いました。

それにしても最初から大阪ひだを4番線に停めて連結させればよいのに、なぜこんなに面倒なことをしているのでしょうか?



理由の1つとして、とりあえず少し前の時点の発車標を見ていただければ分かります。

大阪ひだが岐阜駅に到着するのは9:56。
しかし、4番線には9:57当駅始発の普通 豊橋行きが停まっています。これでは列車を入れることは出来ません。



また、仮にこの列車が無かったとしても4番線に入線しないほうが良い理由があります。

岐阜駅のホーム上には連結を行う信号設備が整っていないのです。これにより、4番線に停車している大阪ひだに連結する際、名古屋ひだは連結作業の時に東海道本線上で停車を繰り返す必要があります。

本数の多い東海道本線を名古屋からのひだが長時間塞いでしまうことになるため、ダイヤの余裕が少なくなってしまうのです。

それならば、ダイヤにあまり影響しない留置線に大阪ひだを入れておこうという考えではないかと思います。

 

世の中で起こっている不思議なことは理由が分かるとスッキリします。

一見謎に見える鉄道の運行でも、様々な要素を考慮しながらなされているのだと実感できました。

 

美濃太田駅までの特急料金330円だけで車庫見学ツアーに参加可能です。
1日1本、朝の大阪ひだだけで楽しめるこの列車の動きを、岐阜駅で体感してみてください!

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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