北海道 JR

【2021春廃止駅】雪の中色あせた貨車駅舎の上幌延駅へ行く

2021年1月12日

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南幌延駅から雪の積もる道路を歩き続けています。

だだっ広い原野、牧場には一面雪が積もっていて、本当に何もないところです。
途中では凍る川に架かる橋を渡って、落ちたら助からないだろうという場所もあります。

 

途中では特急宗谷が通過していきました。せっかくなら時刻を調べておけばよかったですね。

 

歩くこと30分、雪仕様でないペラペラの靴で来たので、雪が溶けて冷たくなった足にも耐えながら奥に見えてきたのは貨車駅舎…

上幌延駅です。

駅に着いた頃、幌延町役場にお勤めの方にお会いできました。
Twitterで知り合っていた方でしたが、まさかいらっしゃるとは(笑)

 

やや黄色く色あせた駅舎になっていて、少しくたびれた様子です。

 

駅前には数軒の民家が建っていて、ポストもあります。そのためか車の通りも多少ありました。
もともと幌延町の中心はこの辺りだったそうですが、鉄道が開通すると現在の街へ移ったとのこと。

上幌延駅は2021年春のダイヤ改正で廃止されることが決まっています。
道北の経済活性化を目指す団体のmemo'tockさんは幌延町の廃止対象駅である安牛駅、上幌延駅のフォトコンテストを行っているところです。宗谷本線の列車では広告もされていました。

(PDF)フォトコンテスト プレスリリース

 

待合室には雪かき道具と、長いベンチがあります。
今朝雪かきがされたのでしょうか、駅舎入り口へ向かって歩きやすくなっていました。

 

そして気になるのは1つ置かれている回転椅子。なぜか小さな駅では、このような1つだけの特別な椅子を見る気がします。



待合室でずっといましたが、1人だけ車でいらっしゃった方がホームで写真を撮っていました。

やはりこのあたりの普通列車は1日3往復しか無いので、駅めぐりは大変ですね…。どうしても車の方が遥かに効率的です。

 

この駅にもお馴染みの駅ノート。廃止まで間もなくですが、最後まで多くの人たちに書き込まれることでしょう。

 

ホームにはどっさり雪が積もっていました。1面1線のホームに立つのは薄汚れた駅名標だけです。

 

暖房もない寒い駅舎で2時間近く待っていたら、マスクもバリバリと凍ってしまいました。
寒くて辛い待ち時間でしたが、これもまた冬の駅めぐりの楽しみです。

ようやく普通列車がやってきました。

旭川からやってきたこの列車、冬の宗谷本線にしては珍しく全く遅れていませんでした。

 

ポカポカと暖かい列車に揺られながら、再び秘境駅を目指します。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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