東北 JR

正気の沙汰ではない駅名「さくらんぼ東根駅」に行ってきた。

2020年12月2日

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日本には不思議な駅名がたくさんあります。
しかし、食べ物の名前がつくというのはそう無いでしょう。

その中で異彩を放つのがこちら、

さくらんぼ東根駅です。

さくらんぼ東根駅は1999年に山形新幹線が新庄まで延伸される際、ここから北に600mのところにあった蟹沢駅を東根市の中心部に移設して開業しました。

東根市はさくらんぼの生産量が日本一で、これを全面に押し出そうとしたようです。
当時のJR東日本による駅名決定のプレスリリースには、『地元の強い要望を受け日本一の収穫量を誇る「さくらんぼ」と自治体名を合わせ「さくらんぼ東根駅」といたしました。』と書かれています。
さすがにJR東日本側も最初に提案された時は驚いたのではないでしょうか…?

JR東日本プレスリリース

それでは駅の様子をご紹介します。

ICカード専用の改札機が1台置かれており、通常のきっぷについては窓口と一体化した有人改札です。

駅の機能は非常にコンパクトな作りとなっています。

改札を出ると駅には見えないような光景が広がっていました。
『温泉も いいね ひがしね』と書かれた大きなのれんに迎えられます。

駅舎の中心部にはカーブのかかった大きな階段があります。

それでは駅舎を見ていきましょう。

まずはメインの東口から。
木々がそれぞれ成長して枝分かれしていき、屋根を支えているようなデザインです。
ロータリーの真ん中には不思議なモニュメントがあります。

駅前はこのような感じ。
ぱっと見は建物が少ないように見えますが、イオンモールやビジネスホテルが奥にあるので、利便性はかなり高そうです。

ロータリーの周辺にはさくらんぼの木が植えられていて、いろんな種類があります。

また、無料駐車場もあるので地元の方が利用するには便利でしょう。

他にも東根市を回っていく東根市民バスが発着。

村山、天童、仙台、新庄、東京といった中長距離のバスもあります。
東京については事前予約制のTOKYOサンライズ号という夜行バスです。

また、東根市には山形空港もあるので、ここから乗り合いタクシーが運行されています。
この山形空港も『おいしい山形空港』という意味不明な愛称です(笑)



さて、続いては駅の裏に当たる西口へ向かいます。

こちらは駅舎というよりエレベーター塔と階段があるだけのようです。

こちらの駅前は商業施設があるという感じではなく、住宅が多くなっています。



この駅に集まる様々な施設について、各階にあるものを紹介していきます。

まずは改札のある3階から。
ここには学習コーナーや待合コーナー、シルバー人材センターが入っています。
ちょうど中高生っぽい方が勉強をしに入っていったのも見られ、それなりに使われてそうだと感じました。

2階にはコワーキングスペース『C&Cひがしね』が入っています。山形大学が東根市から委託されて経営しているとのことです。

1階には東根観光情報センター、

お土産を売っている他、喫茶店としても営業しているお店が入っています。

店名は『つばさ』。明らかに山形新幹線からとった名前です。

せっかくなのでここでさくらんぼ関連のものを購入。さくらんぼなので本家(?)のいちごみるくより甘酸っぱいです。

さて、1時間くらい後の普通列車新庄行きに乗車します。

さくらんぼ東根駅のお隣は東根駅です。
この駅は東根温泉が近く、特急も停車していたのですが、今では普通列車しか止まらない無人駅になっています。
東根市の中心部もさくらんぼ東根の方ですから、これも仕方が無いのでしょう。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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