九州 観光

門司港レトロをぶらり観光&関門連絡船で下関へ【九州一周3】

2020年4月8日

前回は門司港レトロ地区のシンボルともされる門司港駅をご紹介しました。

この辺りには近年北九州の観光地、門司港レトロ地区として昔からの建物がたくさん集められています。門司港駅はもちろん素晴らしい駅なのですが、その周辺にもたくさんの魅力があるのです。

前回
大正時代の駅舎を再現。駅の美術館、門司港駅【九州一周2】

新幹線で小倉まで来たのち、門司港駅までやってきました。   『もじこう』と国鉄フォントで書かれ、ノスタルジックな駅名標が迎えてくれます。   駅の時計は屋根から提げられ、列車へ乗る ...

続きを見る

今回は門司から下関へ向かうまでの間に簡単にこの地区を見ていきましたので、どのような建物があるのかなど、参考になったらと思います。

まずはどのようにしてまわったのか地図でご紹介します。

この地図はみなとオアシス門司港にあったものです。そのため現在地がその場所になっています。

門司港駅から赤線のように歩き、青線に沿って関門汽船のりばへ行きました。

 

最初に門司港駅の目の前に見られるのが旧日本郵船門司支店ビルです。

威厳ある風格で構えたこの建物。この地域初のアメリカ式オフィスビルでした。

 

その裏には八角形の塔屋が特徴的な立派な建物の旧大阪商船があります。日本郵船とライバルとして門司港を発展させてきた会社です。

 

日本郵船のお隣には旧門司三井倶楽部。元々は山の方にありましたが、この門司レトロ地区に移築されました。社交クラブとして使われていたそうです。

正面は接客用の本館で、洋風の建築になっています。

 

一方で反対側は本館と繋がった倉庫となっていて、和風建築です。

しかし建築の全体的なデザインに違和感は無く、和洋がうまく混在されているのが面白いですね。

 

門司港レトロ地区は全体的にそれほど高い建物はありません。その中で一際目立つ高い建物が。

こちらは門司港レトロハイマートというタワーマンションです。レゴブロックでありそうな建物という印象でしたが、一番上は展望台になっています。

門司港レトロ地区は上から見てもそんなに綺麗に感じないと思いますが、関門海峡を見ればその狭さなども分かって面白そうです。

 

少し横道にそれると、踏切が見えました。門司港駅はJR九州の終点の駅ですが、それより先に線路が延びているということです。

こちらは門司港レトロ観光線。関門海峡の先の方まで行くことができます。平日は運休になっていたりと運航日が決まっているので、乗車するときは事前に調べる必要があります。

 

この船だまりの出入り口には跳ね橋があります。ちょうど遊覧船が入ってきたので跳ね橋が上がっていました。1日6回、10時、11時、13時、14時、15時、16時に上がって、20分後に閉じるそうです。

 

先ほどから目の前に見えているのは第一船だまり。昔は船をここにつけて、荷物を取り扱ったりしていました。

現在は遊覧船の発着場となっています。

 

今では船着き場は少なくなってしまっていますが、かつては埋め立てられたようなところ等にも船がついていたのでしょう。

 

門司港レトロハイマートの手前にありますのが、北九州市大連友好記念館です。

かつて門司港と大連の間には国際航路が通っていて、大変強い関係があり、1979年には友好都市となりました。

その友好都市締結15周年を記念して、大連の歴史的建造物を北九州の地に複製建築しようということになったのです。

 

その大連の歴史的建造物は1902年にロシア定刻が東清鉄道汽船会社の事務所として建てた後、1907年に大連倶楽部、1926年に日本橋図書館、戦後は集合住宅として利用され、1996年には大連芸術展覧館として復元されました。

北九州に複製建築された記念館の外壁には大連で加工製作された石やレンガが使われています。中では大連料理を楽しめるレストランや交流スペースなどがあるそうです。

 

その前にありますのが旧門司税関庁舎。

門司港は神戸や横浜と並ぶ国際貿易の拠点として発展しました。そこで1912年にこの税関が建てられます。

 

しかし1927年には税関が新庁舎に移転され、この建物は事務所や倉庫として使用されることとなりました。

それから年月が経ち、ルネサンス様式の旧門司税関庁舎には歴史的価値が見いだされ、北九州市は1994年に修復したのです。

 

さて、遊覧船が第一船だまりへ入ってしばらく経ち、跳ね橋が閉じかかっていました。関門汽船のりばへ向かう前に見に行ってみることに。

 

こちら側は完全に降り、向こう側があと少しというところでした。

この跳ね橋はブルーウィングもじと名付けられた歩行者専用で、全長108mと日本最大級とのこと。橋が閉じて最初に渡ったカップルは一生結ばれるというよくある売り文句がされていました。

 

さて、その跳ね橋の辺りからは関門橋が見られます。向こう岸は本州の下関です。

本当に狭い海峡だということが実感できます。

ここで九州へやって来たばかりですが、門司から関門汽船で下関へ向かうことにします。

関門海峡を学ばずにこれからの九州一周を始めることはできないでしょう。

うっかり指で隠してしまいましたが、新しくて綺麗なターミナルです。中には待ち合いスペースや券売機があります。

 

簡単な桟橋を渡り、船着き場まではすぐです。

運賃は400円で乗船時間は5分。少々高い気はしますが、国際航路だから航行にお金がかかったりするのでしょうか。

 

下関行きの船は20分に1本ほど。地元住民の方の利用も多いそうですが、今回見た限りでは観光客の方のみでした。

 

船は乗船時間に見合った小さなものです。

 

横には可愛らしい下関のふくが描かれていました。桟橋を渡るときではなく、乗船時に検札があります。

 

船には窓のある通常の船室もありますが、

 

2階には見晴らしの良い景色を楽しめるデッキもありますのでこちらがおすすめです。

 

下関からやって来た船はすぐに折り返し、門司を出発します。

 

方向転換をして、下関の方、左へ船を向けている途中です。

 

完全に下関の方へ船を向けると、大きな音をたてながら勢いよく出発。

狭い海峡のため潮の流れは速いですが、小さな船も頑張って飛ばしていきます。

 

左には関門海峡に浮かぶ無人島、巌流島があり、

 

右手には高くそびえる関門橋が見られます。

 

大きな船が通れるように大きく作られた関門橋の下を、たくさんの国際船が行き来するのも面白いです。

そして小さな関門連絡船が大きな船の航路を横切るのも楽しいものです。

 

唐戸ターミナルからはパトカーの色合いをした船が出港していきました。船の安全確保のためにパトロールなどしているのでしょうか?

 

わずか5分で九州から本州へ、唐戸ターミナルに到着しました。

 

関門海峡を越えるのには様々な方法があります。新幹線や在来線、人道トンネル、関門橋。

しかし今回乗船した関門連絡船であれば関門海峡の狭さ、潮の流れの速さなどを直に感じられ、この海峡を越えるのがどれだけ大変だったのかわかると思います。

ぜひ皆さんも一度は関門連絡船に乗船してみてください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

九州一周旅行を簡単にご紹介 シリーズ目次【九州一周0】

これまで僕は多くの場所へ旅行へ行っています。毎年夏休みなどを中心に様々なところへ行ったり、連れていってもらったりしました。 しかし、そんな中でも九州にはあまり行ったことがなく、小学6年生の頃に一度屋久 ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-九州, , 観光

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.